消えた年金問題について
数年前から、年金制度への国民の不信感がかなり強まっているということができます。その理由として、消えた年金問題があるといっていいでしょう。消えた年金問題は、年金記録漏れ問題ということもできるかもしれません。私たちの年金についてのデータを管理しているのは、社会保険庁です。ところが、この社会保険庁に記録されているデータの中に、一部記録漏れがあるのではないかという話が出てきているのです。つまり、年金保険料を支払っているにもかかわらず、支払っていないということになって、不当に安い年金しか受け取っていないというケースがあるかもしれないということになります。ちなみに2007年時点で、年金の記録における問題件数は、実に5000万件を超えるとされています。この5000万件とは、対象者が誰なのかわからないという記録です。つまり、誰にどれだけの年金を支払えばいいのかわからなくなっているということもできるわけです。しかも60〜79歳という、年金を実際に受け取っている世代の中では1900万件の記録が分からなくなっているといいます。また55〜59歳という、年金現役世代呼び世代は770万件を超えますので、2500万件を軽く超える件数が今後どうなるかわからないということになってしまっているのです。コツコツと仕事をしながら保険料を支払ってきたにもかかわらず、支払っていないという風に記録をされていたことになります。しかも、数10年も前の記録の場合には、こちらがきちんと保険料を支払ったという事実を証明するすべがないこともままあります。
